本学においては昭和7年、創立者行岡忠雄による“協同”の建学の精神に基づき、適応力豊かな人材の育成をする。すなわち、医療は医師のみで行えるものではなく、看護師や他職種などの医療従事者の人たちとの連携によってはじめて質の高い医療が提供できるとの“協同”の理念のもと、その時代に要求される医療従事者の育成を行ってきた。このたびの大阪行岡医療大学設置にあたっても、この建学の精神は中心に置かれており、医療従事者間の連携に加えて、対患者さん、家族、社会に対して適応することを目的に学生教育を行う。
教育理念は、幅広い専門知識、技術を修得しかつ、医療および社会に対して豊かな適応力を有し、加えて探究心を継続できる心を持った医療人の育成を教育理念とする。また、教育理念に掲げている豊かな適応力のためには幅広い教養が必要である。医療行為を実施する際は、対患者のみならず家族、社会、そして医療現場での多種多様な職種との間で良好なコミュニケーションを構築する。
学問、臨床の探究心の養成には、教員の臨床研究に触れる機会と臨床実習で発生した興味や疑問を中心にまとめていく。また、現代社会に沿った高度な知識、技術の研鑽と質の高い臨床、研究を継続して行い、社会のニーズに対応する姿勢を身につける。 |