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茨木神社へ行こう!
取材・文・撮影/嘉納 泉

 茨木市役所の斜め向かい、街の真ん中にある茨木神社。昔から地元茨木の氏神様です。茨木神社の南参道の大鳥居には「茨木神社」と「天石門別神社」(あめのいわとわけじんじゃ)の二つの神社の名前が掲げられています。手前の本社が「茨木神社」、奥宮が「天石門別神社」です。同じ敷地にふたつの神社があるのは珍しく、「天石門別神社」は元は今の宮元町に鎮座されていましたが、織田信長の神社仏閣焼き討ちから逃れるために、茨木城築城の際に現在の地に移されたといわれています。境内には、かつては茨木城の搦手門だった東門、正徳、享保、宝暦、安永、文化などの銘がある大小の石燈籠、豊臣秀吉の茶の湯に供された黒井の清水などがあり、歴史を感じさます。街の真ん中にあるとは思えない、しんと静かな佇まいです。
 そんな茨木神社も祭事の時は、参道には屋台が並び、街をあげての賑わいを見せます。北摂地域でもっとも有名な神社のひとつとして、初詣や十日戎、節分、夏祭り、秋祭り、七五三など年間を通じて、多くの参拝者が訪れるのはご存じの通り。新年は一年間の無病息災、家内安全、恋愛成就、学業成就、商売繁盛を“神だのみ”しに、茨木神社にお詣りに行こう。



写真上から
●「商売繁盛笹もってこい」毎年夜おそくまで賑わうえべっさん。福笹を授与する福娘さんたちも笑顔、笑顔。
● 一年の吉凶を占うおみくじ。ひいた後のおみくじを結ぶのは「縁結び」に通じるからだとか。
● 参道にずらりと並ぶ屋台は、活気あふれるお祭りの光景だ。
● 一年の計は元旦にあり。「今年もよい年でありますように」思いを込めて初詣。
●これが二つの神社の名前が書かれた南門の大鳥居。奥行きがあり南北に細長い境内が茨木神社の特長。
●神社にお詣りに来たらお守りも授からなくちゃ。願いを成就してくれるかな。
●福娘に選ばれるのは狭き門。1月10日の本戎には宝恵籠に乗った福娘が市内に繰り出し、彩りをそえる。




●祭事あれこれ
茨木神社では一年を通じて、さまざまな祭事を執り行っています。単なるお祭りではなく、それぞれに古くから伝わるいわれがあり、地域の人々の安全と幸福を願うものです。写真は、お正月の注連飾りを焚き上げる「とんど」の様子。この火にあたると一年の災厄が祓われるといわれます。




●境内神社
茨木神社の境内には恵美須神社をはじめ、皇大神宮、稲荷神社や天満宮など「末社」と呼ばれる小さな神社がいくつも鎮座しています。末社は本社境内や境外に祀られている小規模の神社のこと。本社に関係のある神様もそうでない神様もいますが、どの神様も地域と深い関わりがあるのです





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