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元茨木川緑地 〜川端通り〜
取材・文・撮影/嘉納 泉

 茨木市民の憩いと安らぎの場、元茨木川緑地は、田中町から横江一丁目までの全長5キロメートルの緑の遊歩道。昭和二四年に廃川となった元茨木川をグリーンベルトとして整備したもので、桜、クスノキ、カシ、ハナミズキ、レンギョウ等約四十種、松を配した白砂青松コーナー、梅園、花壇、オリーブの森等変化に富む景観は四季折々の姿を楽しませてくれます。
 今回は市役所から北側の川端通りをのんびり散策してきました。「川端通り」は、ご存じ茨木市の名誉市民であり、ノーベル賞作家の川端康成氏に由来しています。幼くして両親と死別した康成は、茨木市宿久庄の祖父母に育てられ、三歳から十七歳までの多感な少年期をここ茨木で過ごしたのです。康成が茨木中学に通った道がこの「川端通り」です。
 市役所の高橋の交差点から北へ歩くと、道路を挟んだ左手に市民会館や福祉文化会館、その先にクリエートセンターと税務署、さらにもう少し先に川端康成記念館があります。途中、ジョギングに汗を流す人や犬の散歩をする人、遊具で遊ぶ幼い子どもとお母さんたちに出会いました。市街地の真ん中にこんな素晴らしい自然があり、いつでも私たちをほっとさせてくれるのも、茨木市の魅力です。



写真上から
● 平成二年度には「大阪府緑の百選」にも選ばれた元茨木川緑地。春には見事な桜が咲き誇り、「茨木市民さくらまつり」では多くの人々で賑わう。
● 田中町近くのプロムナード。まだまだ緑の遊歩道は続く。 
● 緑地内にはオブジェみたいなモニュメントがあちこちに。これは何の記念碑かな?
● 街の真ん中にこんな緑豊かな素晴らしい自然があるなんて茨木市民の自慢!
● きれいに整備された私たち市民の憩いの場。みんなで大切にしたい。
● 上中条にある川端康成文学館。康成ゆかりの品、約400点が展示されている。
● 茨木童子は茨木市のシンボルキャラクター。高橋の欄干から今日も街を見つめている。


★こんなモニュメントを見つけました!


● 結びの石

上中条近くにある「結び」の石。昭和60年に設置。人々がいつも仲むつまじく永久の友愛と協調を、との願いを日本古来の水引きに託している。




茨木市30周年の礎石

茨木市制30周年を記念して作られた礎石。美術作品のような不思議な魅力がある。由来など詳しいことがわからなかった。知っている人は教えてね。



希望の像

茨木神社の近く建つ少年と少女の像。第二次大戦敗戦から4年後に作られたらしく、当時の人々への強い希望が感じられる。









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