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中央市場へ行こう!
取材・文・撮影/嘉納 泉

 秋も深まり、いよいよ紅葉シーズン到来です。今年は例年よりやや遅めに色づきはじめる予報が出ています。十月はお天気のよい日が続き昼夜の気温差が大きかったので、各地で美しい紅葉が見られるとか。北摂地域は十一月中旬から十二月上旬に見ごろをむかえそうです。
 すぐ近くに豊かな自然があるのも茨木市の魅力のひとつ。市の北半分は丹波高原の老の坂山麓地域にあたり、山々が美しい紅葉を見せてくれます。わざわざ遠くに出かけなくても、地元にもこんなに紅葉のきれいな場所がたくさん。天気のよい晩秋の一日に、紅葉を眺めに出かけて情緒あふれる風景を楽しむのも素敵です。
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●大門寺
茨木市の紅葉スポットとして、最もよく知られている場所が大門寺。静かな境内では赤く染まった紅葉がすばらしい景色をみせてくれる。この寺では、本堂前の木々がまず最初に紅葉を見せ、その盛りが過ぎた頃から山門周辺と参道横のたくさんの紅葉が色づき始める。参道の竹やぶの緑に紅葉が映える風景もまた美しい。長い期間、さまざまな紅葉の景色を楽しめることもあり、カメラを片手に二度三度訪れる人も多い。

こぼれ話
大門寺は真言宗仁和寺の末寺で、平安時代から続く由緒ある古寺。鬱蒼とした木々の中に佇む姿が歴史を感じさせる。本尊は聖如意輪観世音菩薩座像で国の重要文化財。ただし、秘仏で見ることはできない。また、寺宝として木造四天王立像も国の重要文化財に指定されている。


●竜王山
標高約510m、自然豊かな半円形の竜王山は、茨木で最も美しい山といわれている。遠くから山を眺めても、登山道の中から間近に見ても、とりどりに色づく紅葉が美しい。山頂の展望台からは、茨木の街並みを遠く望むことができる。
【SPOT DATA】
茨木市大字忍頂寺
■交通:忍頂寺行きバス「忍頂寺」下車展望台まで徒歩約25分
●竜仙峡
車作大橋近くのの美しい渓谷。安威川の静かな流れのもと、見事な紅葉を楽しむことができる。ここから東へさらに歩いていくと、自然歩道の景勝のひとつ「竜仙の滝」がある。高さ13メートルから落ちる滝は変化に富み、紅葉に映える清流の美しさは、見る人の心を和ませてくれる。都会の喧噪からはなれて自然を満喫できるスポットである。
【SPOT DATA】
茨木市大字車作
■交通:竜仙峡行きバス(日祝のみ運転)「竜仙峡」下車徒歩約20分


ココも見どころ!


●隠れキリシタンの里
茨木の山地部の千提寺や下音羽は、キリシタン大名として高名な高槻城主、高山右近の領地であったことから、キリスト教が布教された地である。しかし、豊臣秀吉、徳川家康がキリシタン禁教令を発布したため、信者らは隠れて信仰を続けることに。この時信仰の対象となった「マリア十五玄義図」、「キリスト磔刑像」などが、隠れキリシタンの遺物として、キリシタン遺物史料館に展示されている。
【SPOT DATA】
茨茨木市立キリシタン遺物史料館
茨木市大字千提寺262
TEL:072-649-3443

■交通:忍頂寺行バス「千提寺口」下車徒歩15分
■開館時間:9:30〜17:00(月曜日は正午まで)
■休館日:火曜、祝日(火曜の時は水曜)、年末・年始(12/28〜1/4)
■入館料:無料


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